②上海ハニー〜雑技団ASIAN BEAUTYその1〜

TAKUMA2005-04-03

上海雑技団についての個人的な想いを記していこうと思う。
『世界まる見え』で見ていた光景を実際に目にするのは初めての出来事であった。以前からいつかは見たいものであると思っていたのだが、こんな形で実現するとは思わなかった。会場入りして席へ案内されるとそこは端っこながら最前列。ど迫力。次々に繰り出される妙技に会場は沸き、笑い、拍手がいくどとなく起きた。中でも印象的だったのが、会場が一番盛り上がらなかった(というか盛り上がるタイミングが難しい)がたいのいい男による壺の技だ。卒業式の壇上にのぼるような大きな壺を男が空高く放り投げ、首で受け止めピタリと止める、頭の上で壺を回転させるという技の数々を披露してくれた。男性の力強さと技術は確かにすばらしいのだが、ほかのものに比べると地味にうつってしまう。そこで、僕が目をつけたのはその男性の引き立て役、周囲で踊る踊り子の女性だ。なんと美しい。最前列ならではの楽しみ。ありゃ、やばい。これが、ASIAN BEAUTY素晴らしいね。4人いたわけだが、2人は特に素晴らしいね。うん。いつのまにか壺回しは終了したし。
しかし、多くの雑技を見せてくれた方々の幼少の日々からの練習の日々、現在における努力と緊張、プレッシャー、老いとの戦いの姿が一瞬でも垣間見えたりするのが、心に訴えかけるものがあった。
最後に雑技終了後に会場を後にしようとした際、自分の後ろにいた日本人の会話で興ざめてしまったのが非常に残念でならない。光り輝く上海雑技団に一点の曇りを与えられショックだった。確かな意見だったが、せめて自分の耳には届かないところで話してほしかった。「寝てたでしょ?」「拍手のたびに起きたよ」だってさ。